2018年の異例の選択

2018年、キノティシステムはT病院ネットワークとMSO(Management Services Organization)契約を締結しました。MSOは通常の医療SW納品契約ではありません。ツールを作って売り去る企業ではなく、その病院の運営チームそのものになる企業を目指すことにしたのです。マーケティング、運営、システム全般を私たちが直接責任を持つという意味でした。

これは異例の選択でした。ほとんどの医療SW企業はSWを販売します — コンサルティングを併せて提供することはあっても、日々の病院運営を直接責任を持つことはありません。責任範囲が広すぎて、結果に対する責任を回避する手段がないからです。

キノティはその責任を正面から引き受けました。そして8年が経った今、その選択は私たちの最大の資産となりました。

SW企業が解決できない問題

病院運営には、いかなる医療SW企業も真に解決できていない問題が一つあります。

「広告費が本当に手術につながったのか。」

典型的な病院のデータの風景はこうです。

  • 広告代理店はクリック率と表示回数を報告します。
  • コールセンターは電話対応件数を報告します。
  • CRMは相談予約を追跡します。
  • 医療チャートは診察内容を記録します。
  • 手術スケジュールシステムは手術件数を集計します。

それぞれのツールは自分の領域しか見ません。その結果、院長が「先月のInstagram広告が実際に何件の手術につながったのか?」と尋ねた瞬間、誰も自信を持って答えられません。データが五つのサイロに閉じ込められているからです。

この問いに答えられない限り、病院マーケティングは永遠に感覚で行うものです。

広告から手術まで — 途切れない一本の線

Almighty Doctor OSは、患者が病院を最初に認知した瞬間から手術室を出る瞬間まで、すべての接点を一つの流れとして連結します。

広告クリエイティブ → 媒体 → 電話カウンセラー → 相談マネージャー → 医師 → 診察 → 手術

各ステップで誰が、いつ、どの患者に、どのような作用をしたかがすべて記録されます。

InstagramのA広告を見た患者が → コールセンターの朴OOに最初の電話をし → 相談マネージャーの金OOと30分の相談を経て → 外科の李OO院長の診察を受け → 14日後に手術を受けた。

この一本の旅程がシステムの中に事実として保存されます。

その結果、ついに次の問いに正確に答えられるようになります。

  • 広告クリエイティブ別ROAS — どのクリエイティブが実際の手術売上につながるか
  • 媒体別ROAS — Instagram・Naver・YouTube・Kakaoのうちどのチャネルが本当に効率的か
  • カウンセラー別転換率 — どのスタッフの最初の対応が最も高い予約率を生み出すか
  • 相談マネージャー別転換率 — 誰が予約を実際の手術決定へ最も上手く転換させるか
  • 医師別診察-手術転換率 — どの医師の診察が最も高い手術決定率を生み出すか

各ステップの効率が別々に測定されるのではなく、一つの事実の流れの上でROAS(Return On Ad Spend、広告費対売上効率)が最後まで追跡されます。広告費の1円が最終的にどの手術室のどの患者に届いたかを逆にたどることができます。

これがAlmighty Doctor OSが他の医療SWと決定的に異なる点です。

8年が作った数字

2018年から2025年までの8年間、キノティが運営したT病院ネットワークの結果は次の通りです。

  • 売上:約120億ウォン(2017)→ 270億ウォン(2025)— 約2.3倍成長
  • 全国市場シェア:全国A手術 2020~2024年 5年連続1位、40%以上
  • Almighty Doctor OS導入病院:現在18施設で使用中または導入進行中

この数字は偶然ではありません。広告費がどの手術につながるかを正確に知っている病院と、それを知らない病院では、意思決定の質そのものが異なります。効率の低い媒体から予算を引き上げて、効率の高い媒体に移す決定 — この単純に見える決定が、8年にわたって2.3倍の売上差を生み出します。

自分たちが作った料理を、自分たちが毎日食べる

キノティのOSが他の医療SWと最も異なる点はただ一つです。

自分たちが作ったOSで、自分たちが毎日運営する病院を動かします。

私たちはこの原則を自家運営と呼んでいます。自分が作った料理を自分が食べるように、自分が作ったSWを自分が毎日使うという意味です。

ほとんどの医療SW企業は自家運営ができません。彼らは病院を運営していないからです。自分たちのSWが現場でどう動くか、どの画面が使いづらいか、どの機能が実際には使われていないか — 直接知る術がありません。彼らは顧客からのクレームメールを通じてしか自分たちのSWを知ることができません。

キノティは違います。

  • 私たちが作った広告 → 手術追跡システムが使いづらければ、その日のマーケティングレポートが使いづらくなります。
  • 私たちが作った人員配置モジュールが不正確であれば、来週の私たちの病院の手術スケジュールが乱れます。
  • 私たちが作った発注システムが遅ければ、次の手術の消耗品が足りなくなります。

私たちはSWの欠陥を会議室で耳にしません。毎日の運営結果で直接体験します。

8年の時間はこのようにしてOSに刻み込まれました。現場で磨かれたのではなく、現場そのものが作ったのです。

コードは複製できても

投資家がよく尋ねる質問があります。「他の会社が同じSWを作ったらどうなりますか?」

答えは単純です。広告 → 手術の7段階の流れをコードで実装することはできます。しかし、そのコードが実際の病院運営にどう適用されるべきかを知ること — どのステップでデータがどう欠落するか、どの画面でスタッフが入力を省略するか、どのレポートが意思決定に実際に使われるか — この知識は8年の現場からしか生まれません。

キノティの本当の資産はコードではありません。18の病院、8年という時間、年間270億ウォンの売上の運営データがOSに刻み込んだ痕跡です。

これは複製できるものではありません。同じ時間をかけてのみ生み出せるものです。